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【現役保育士】が初心者にもわかりやすく解説「ドキュメンテーションってなに??」-ペンギン先生の保育奮闘記

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ペンギン先生

皆様こんにちは。

ペンギン先生です。

ドキュメンテーションという名前を前回のブログにて出しましたが、反響があったのでこちらについて解説させていただきます。

 

 

 

 

◎はじめに

前回のブログでは保育における写真活用についてお話させていただきました。

そのなかでドキュメンテーションというものを少し紹介させていただきましたがその後保育関係の方とお話ししたときに、そもそもドキュメンテーションってなんですか?という質問をいただきました。

ということでドキュメンテーションを取り入れているか、取り入れていないかのアンケートを取ると下記のように半数以上の方が取り入れていないという結果になりました。

 

私が思っているより活用されている方が少ないように思い自分自身では当たり前に良いと思っていることもまだまだ認知されていなかったりデメリットを感じている方もいらっしゃるのかなと感じました。

その結果を見て改めて自分が経験してきたドキュメンテーションのメリットを広めていきたいと思いました。

 今回のブログではドキュメンテーションについて詳しく解説させていただきます。

 

ドキュメンテーションとは?

ドキュメンテーションとは、イタリア発祥の保育記録で、日々の子どもたちの様子や新たに体験したことなどを写真や動画や文字を用いて具体的に記すことで、子どもたちの体験を目で見ることのできるようにします。

昨今の保育の研修会などでは大きく取り上げられていたり本も出版されているので徐々に日本でも認知されつつある保育記録のことです。

馴染みのない方はInstagramの投稿や学級新聞なんかを想像していただくとわかりやすいです。

◎メリットは?

ドキュメンテーションを取り入れることによるメリットは

「保育の見える化
  • 子どもの育ちを写真に撮ることでいま目の前にいる子どもたちがどんなことに興味を持って遊び込んでいるのか姿が見えるようになる。
  • 姿や育ち、遊びが見えてくることによってどんな環境を用意するのかなど保育の計画を立てるためのツールとして活用できる。
「保護者との連携強化」
  • 保護者と子どもがドキュメンテーションを見て園での遊びや活動を家庭で話したり、家庭で行ったことを園に持ってきてくれるなど家庭と園での連携のツールとして使えることもある。
「子どもへの影響力」
  • 保育室に貼っておくと子どもたちがドキュメンテーションを見て違う子の遊びに影響を受けたり遊びが発展していくこともある。
「保育者の気づき」
  • これは個人的にですが年度末の要録等を書く際に文字で書いてある保育日誌よりも写真付き日誌のほうが振り返る際に子どもの姿を思い出しやすい。
  • 写真をつけることによって保育者同士のスムーズな情報共有ができまた今まで気づかなかった改善点の発見にもつながる。

◎よくある疑問

メリットを話しましたがそれだけではまだよくわからないと言う方もいらっしゃると思いますのでよくある疑問にお答えします。

  • どうやって作ればいいの??

⇒私はパソコンで写真などを張り付けて周りに言葉を記載していくという方法を学び実践しています。

何年も前から取り組まれている園もありますがまだ浸透してからの歴史は浅いです、これをきっかけに各園でいろんな作成方法が確立され共有されると面白いですよね。

  • 子どもを全員載せなきゃいけないと思ってしまう。

⇒集合写真を張り付けるだけのドキュメンテーションは意味がありません。

集合写真から子どもの思いや体験は伝わってきませんよね?

このドキュメンテーションの目的は子どもたちが何を楽しんでその遊びからどんなことを経験して学ぼうとしているのかという姿を記すものです。

表などをつけて誰がどれくらいドキュメンテーションに登場しているかをチェックすることによって偏りなくがなくなります。

また、保育者自身もあまり関われていない子の気づきなどにもつながり1人1人のことをよりよく見ることができるようになります。

  • 保護者からうちの子写っていないじゃないと言われない??

⇒そうですよね。

保護者の方にも見せるものですし、ご自分のお子さんが映っていないと不安になる保護者の方もいらっしゃいます。

先ほどの疑問とも重複してしまいますが。

だからと言って集合写真を載せてしまうと本末転倒です。

こちらも表を作って掲載回数を管理することによって解決できると考えています。

もちろん表を作って管理するだけだ無く同じ比率になるように全員写してあげることで我が子が写っていないということを気にしなくてもよくなります。

  • 作るのに時間がかからない??

⇒作成データを残しておく、作成方法をフォーマット化しておくことで次回以降の作成にかかる時間を削減できます。

ですが最初のうちは慣れない作業なので時間がかかってしまう方も多いのは事実です。

  • そもそもカメラがなかったり、印刷できる環境にない。

⇒こればっかりは1人ではどうしようもできないですよね…

撮影に関してはお手持ちのスマートフォンのカメラでも十分きれいに撮影することは可能だと思います。

(ただし個人のスマートフォンでの撮影は十分個人情報の管理にお気を付けください)

書籍もたくさん出ていますのでこれ読んでみてやってみたいんですと熱意を伝えるのもありかと思います。

もしネット環境が不十分の場合はこの機会にネット環境の配備を打診してみてください!!

◎まとめ

いかがでしょうか。

ドキュメンテーションについて解説しました。

まだまだ改善できる個所もたくさんありそうですね。

皆様の園ではこんな使い方をしているよといった意見がありましたらご意見お待ちしております。

また、ペンギン先生の保育奮闘記では保育に悩む皆様の悩みを解決するために、お悩みやご意見を随時募集しております。

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